そう言うと、ドキドキしながら高瀬先輩の様子を窺う。
わーん、皆のバカ!高瀬先輩があたしと遊園地に行ったって、楽しいって思ってもらえるかどうかすっごく怪しいのに!
そう思って、高瀬先輩がどんな反応をするか不安で身構えていると、高瀬先輩はビックリした様子で言った。
「え、マジか!風邪!?
アイツ、昨日の部活じゃテニスコートをずっと元気そうに走り回ってたのに!」
そう言うと、「…そんなのアリか」と深くため息を吐く。
「…」
…そうだよね。高瀬先輩だって、たとえあたしを誘ったって皆と一緒に騒ぎたかったに違いない。
それなのに、皆いないなんて…。
しかしそう思ってちょっとショックでいると、高瀬先輩が言葉を続けて言った。
「それに、もともと遊園地に行こうって提案したのはアイツなのになー」
「!!…え」
「来週部活で会ったらシメてやろうか」
そう言って、パタンと携帯を閉じてそれをポケットに仕舞いこむ。
…でも、ちょっと待って。
遊園地に行くのを提案したのは、麻也くんなの?
え、でもそれじゃあおかしくない?
だってこの前は確か麻也くん、まるで高瀬先輩が提案したみたいに言ってたのに…。
そう思ってあたしが独り首を傾げていたら、その時高瀬先輩が「でも、来れないなら仕方ないな」ってあたしに言った。
「麻美ちゃん、もー俺らだけで行っちゃおうか、遊園地!」

