麻美ちゃんと女好き王子



そんな突然すぎるメールを見て、あたしは慌ててさっきのメールを取り消して新たに文字を打つ。



“何で!?”



麻也くんがいなきゃ、不安なのに!!


そう思いながらそれを送信したら、すぐに返信がきた。



“ごめん、風邪引いて今寝込んでる。行けそうにない。

でも、麻美ちゃんなら大丈夫だよ。勇気出して、頑張って!”



「…~っ、」



そのメールは優しいことを書いてあるけれど、そう言われたって不安なのには変わりないし。

しかもいきなり“風邪”って。つい一昨日の金曜日までは女子更衣室覗いたりクラスの女子のスカート捲って騒いでたくせに!!

ほんとに、あのバカ!


大事な日にいないとか!


だけど、いくらそうはいっても風邪なのは仕方ないし。

無理矢理連れて行くわけにもいかない。


あたしは「来てよ」って言いたい気持ちを抑えながら、それとは逆に麻也くんを気遣うメールを打った。



“…じゃあ、仕方ないね。風邪大丈夫?無理しないで、ゆっくり休んで。無事に告白したら、また連絡するよ”



そう打って、やがて送信ボタンを押した。



「…ふー」



それにしても…あたしは今日、大丈夫なんだろうか…。