だから私はこうやって今も元気でいられるんだ。


だから……だからこそ。


私と一緒にいることで賢ちゃんを傷つけたくないの。


「危ない思いしたっていい。

私といて賢ちゃんが傷つくよりも


私が危ない思いした方がいいもん……っ


だからもう、守ってもらわなくていい

自分の身は自分で守るから」


有川くんの目をしっかり見てそう答えれば

彼は呆れた表情を浮かべた。


「僕にはキミの考えが理解できないけどね

まぁいいや。そろそろ出よう」


「うん……」


もう決めたんだ。

これからは一人で頑張るって。