「彼女じゃなくてもいいから
有川くんと友達になりたいんです……」
……めんどくさい。
僕は彼女に諦めてもらうため
するどい口調で言った。
「あのさ、じゃあはっきり言わせてもらうけど
僕はキミみたいな友達はいらないね。
彼女もいらないけど正直、
キミのようなタイプの人間が一番嫌いなんだ
何をするにもトロくさくて、泣き虫で
そういう人って見てるだけでイライラするんだよね」
淡々と言い放つと
彼女は案の定、目を潤めて泣き出した。
ほら、みろ。
やっぱりこうなった。
「……っあの、ごめ……
イライラさせるつもりはなくって……」