「潤……っ」


「え、未玖も行くのか」



彼女も潤の後を付けていなくなってしまう。

けっきょく私たちはまた、2人だけ残されてしまった。


「はぁ~なんだかなぁ、

別れてねぇのに避けられてる感じすげぇ」


「目も合わせてくれないしね」


私達はその場所に座り込む。


「これでうまくいくのかよ……」


それは分からない。


私達はもう一度フラれてて


必死になるしかなくて、だからもう


迷ってる場合ではないんだ。


「でも良かったわ~」

「ん?」


野上は屋上に寝転ぶと言った。