ああ、やっぱり彼がすき。


人といて、こんなにドキドキすることってない。


きっと有川くんだけが私の心を動かしてドキドキさせる。


ぎゅっー。


恋ってそういうものなんだ。


起き上がって、彼を抱きしめると

有川くんは小さい声で言う。


「あんま可愛いこと、しないでよ」

「え?」


「食べたくなっちゃうから」


「……っ!」


ぼっと顔を赤くしながら


いつかはそれも……。


なんて考えちゃうのは


大好きが溢れるほどに


恋をしたせいだー。