上手くいくハズなくて、でもそれでも私は

一緒にいられるだけで幸せだった。


彼が私と別れたいと思ってた事は前から知っていたけど……


「私は嫌だ、別れたくないよ!

だって潤の事好きなんだもん。

一緒にいたいよ」


放課後の屋上。

夕日が私達を照らしている中。


ドラマだったらきっと、俺も本当は別れたくないよってなるかもしれないけど


現実はそう甘くない。


「もう無理だ、僕はそもそも恋愛には向かないんだ

別れてほしい」


潤はため息をつきながら言った。


「そんな理由じゃ納得出来ないよ……っ」