「別にヒマつぶしとか、

そういうので莉乃の告白を受け入れたわけじゃない

あの時、莉乃のことを好きになれるかもしれないと思った」


「え?」


「毎日気持ちを伝える莉乃のまっすぐさに

恋愛に興味のない僕でも

莉乃を好きになれるかもしれないって思った」


彼女は目をまん丸にして聞いている。


初めて聞く僕の気持ちに驚いてるんだろう。


一度も伝えなかった


だから伝わるはずのなかった気持ち。


「でもやっぱりなれなくて

そんな僕に気持ちを伝えてくる莉乃に申し訳ないと思った」


「な……っそんな、」