「確かにそうだ」
僕は泣くやつは嫌いで
めんどくさくて当時は一緒にいることさえも嫌だった。
それを言ったら莉乃は本当に泣くことも無かったし
僕に頼ることもなかった。
ただまっすぐに好きと伝えて来て
一緒にいてくれた。
「ごめん」
「え、ちょ……どうしたの?」
涙が収まった彼女は
ビックリして僕の方をみた。
きっと彼女の心はもう、こっちにないことは分かっていた。
だけど、それに甘えて何も伝えなかったら
何も変らない。
きっと吉田さんがここにいたら
そう言うだろ?
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…