その瞬間

気持ちいい風がひゅっと吹いた。


「うお……」


その風は、色々あったものを取り除いてくれるみたいで

俺の心はとてもスッキリしていた。


ああ、なんか

莉乃に会いてぇ。


有川に色々言われて悲しんでたら慰めてやりてぇし


うまく行って付き合ってたらどーすっかな。


それはその時考えるか。


とりあえず、会って顔みて

思ったこと全部伝えてぇな。


アイツのことだからきっと


何言ってるのよって


可愛くないこと言っといて


顔赤らめたりすんだろうな。