「莉乃のやつ、すげぇブサイクなの可愛いとか言うからよ~」


俺がそんな話をしていると

未玖はくすりと笑う。


「どうしたんだよ?」


「ううん、ねぇ賢ちゃん。

外のクレープ屋さんでクレープ買って話さない?」


「おう、いいな」


未玖が笑った理由が分からなかったが

俺たちはクレープを買って近くの公園に行った。


公園に行ってベンチに座る。


すると

運悪く、近くに別れ話をしているカップルがいた。


「……は、無理だから、ごめん」


彼女の方……泣いてるな。