僕はこの条件以外のむつもりはない。
恋愛なんて僕にとってはメンドクサイものでしかないんだから。
莉乃とやっと別れられたのに、
他のヤツと付き合う気力なんて湧くわけがない。
彼女の返事を聞かずに、ふいっと背を向けると
自分の教室に戻って行った。
ふぅ……今日は散々な目にあった。
偶然にも同じ場所で
偶然にも同じ時間に
カップルが別れ話をするなんて
科学的には0%に近いことだ。
教科書をまとめ、カバンに押し込むと
僕はこれから起こることを想定して
小さくため息をついたのだった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…