ぱっと顔を上げた彼女を見てしっかり言う。


「表面上ではカップルでいる

だけど裏では僕達は他人だ

必要以上に関わらないでほしい。

その条件ならのんであげてもいい」


「え……っ」


嬉しそうに顔を上げた彼女はすぐに

表情を曇らせた。


「莉乃やキミの彼氏が見てる前では

しっかり彼氏としての役割を果たしてあげるさ

その中でお互いのいいと思ったことをピックアップして

別れる理由にすればいい」


淡々と言う僕に泣きそうな顔をする彼女。


「いいね、それで」