「次はもう……助けないから」


「え……」


なんて。

誰かが助けなかったら


彼女にはいくつ命があっても足りないだろう。


全く、僕も厄介な人と出会ったもんだ。


「そろそろ、向こうに合流しよ……」


いないし。


少し先にいた2人はすっかりと消えていた。


「あれ、賢ちゃん達いなくなっちゃった」


まあいいや。


「行くよ、吉田さん」


「え?どこに?」


バックに入っているタオルを彼女に渡して手を引くと

吉田さんを近くにあるショップに連れていった。