ドキンー。


ドキ、ドキ、ドキ。


あれ……なんだこのドキドキ。


この心がポカポカするようなドキドキは……。


顔をあげた莉乃は俺を見る。


気付けば至近距離で莉乃と目が合って


濡れた髪、少し赤い顔、照れた表情


すべてに目が逸らせなくなった。


そっと近付く顔と顔。

莉乃が目をつぶると、俺はその唇にそっとキスを……。


グイー。



「いや、キスはまずいよな

悪りぃ……なんかヘンな雰囲気になった」


「あ、う……ん」


その瞬間、乾燥機が終了の合図が流れた。