「ああ。」


まぁこれはこれでいいか。


有川と未玖もイチャイチャするというよりは

遊園地の哲学を必死に聞く、先生と生徒のような関係だしな。


今日半日、

こうやって4人で行動出来ると思わなかった。


意外と仲良く出来るもんだな……。


そうやって関心していると未玖が言った。


「見てー!ボートが見える!」


岩の壁から下を覗き込むと

ボートに乗った人達が優雅に景色を楽しんでいた。


そういえばボートの乗り物、1回だけ乗ったことあったな。


「へぇ~こんなのもあるんだ」


未玖の隣で感心する莉乃。


「あれ4人で乗らないか……」


そう提案しようとした時、莉乃の体がぐらりと揺れた。