【未玖side】


「よしっ、たいぶ治って来た!」


鏡を見て、1週間前に殴られた頬を確認すると

だいぶ腫れが引いて今は分からないくらいになってきた。


最初は両親に隠すのも大変だったんだけどね。


派手に転んだって言ってなんとか誤魔化した。


「未玖~ちょっといい?」


「はぁい」


準備万端でもう家を出ようと思っていた時

お母さんが私を呼んだ。


「はい、これ」


「ん?何……これは?」


「遊園地のチケット。」


遊園地のチケットが2枚。

お母さんの手から渡された。