『見えたんだよ、大将がリンゴジュース買ってるとこ』
この言葉にいつも買って来ない
リンゴジュース。
もしかして……!
「だからリンゴジュース買ってきたの!?」
「……ば、違えーから!」
賢人の顔はみるみるうちに赤くなった。
「だって今自分で言ってたじゃん」
「違えーよ、ただ貰っただけだし」
慌てている賢人が可愛い。
「ふぅん?」
その顔は耳まで真っ赤になっていて
私はニヤニヤしながら彼を見ていた。
すると、ついに白状したのか彼は小さくつぶやいた。
「……悪りぃかよ。」
頭をかいて顔を隠す賢人。
ふふ。
なんか、今日の賢人
ちょっと可愛いかも。