「学習能力ないの?サル以下なの?」


ずいっと顔を近づければ

そういうのに慣れていない彼女は顔を赤くする。


「ご、ごめんなさい……」


はあっといつものようにため息をつき彼女を離すと


「ありがとう」


素直な笑顔が向けられた。


まるで子供みたいだ。


その笑顔には答えずに帰るよ、とだけ言うと


彼女はさらに顔を明るくさせて元気に返事したー。