僕が泣くヤツは嫌いと言ってから

泣かないようにしているようだった。


本当、アホだなって思うけど……


まぁ前ほどは……いいか。


「ん?私の顔に何かついてる?」


ちらりと見た僕に彼女はきく。


「昼食べたおにぎりのゴマ、口に付いてる」


「へ……っ?やだ、恥ずかしい……!!」


バタバタと慌てる吉田さん。


「だから暴れるとこけるって……」


言ってるだろ、って言おうと思ったら彼女が傾いたから

僕は慌てて彼女を支えた。


「……っあ、ぶなか……」