「でもさ……やっぱり有川くんは優しい人だね」


笑顔でそんなことを言う彼女。


「そう思う意味が分からない」


彼女の思考は全く理解が出来ないけれど。


「そこ、段差、こけるよ?」


「きゃあ……っ」


ドテンー!


「ほらみろ」


彼女の行動は理解出来るようになった。


最近では……


転んだりしても、一人で立ち上がり自信満々な顔を僕に見せてくる。


「泣かないよ?」


「当たり前だろ、子供じゃないんだから」


そんなんで泣かれたらたまったもんじゃない。