「なんだよマシって」
文句を言う賢人の第1ボタンまで閉めようとすると
「ちょ、おま……そこまでは閉めなくて」
ーーパチ。
至近距離で目が合った。
「お、おう……」
なんだか急に恥ずかしくなって来てぱっと離れると
賢人も目を逸らして言った。
「か、可愛くねぇ~」
「はっ?」
ムカつくんですけど!!!
もう一度向き直ると、彼は言う。
「なあ、この香水の匂いとって」
手を広げて待っている賢人。
……どうやってとるつもりよ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…