「マンガの読みすぎだよ、誰だって近づいて来たら驚くけどそれだけだ」
そっか……
なんて言いながら私はバクバクしている心臓を抑えた。
誰でも心臓バクバクするのかな。
「ま、いいよ。
恋なんて分からなくても」
そう言って有川くんは立ち上がると私の方を見て言った。
「もう泣きやんだ?」
「うん……ごめんね、迷惑かけて」
「ホント。
泣き虫は一番嫌いなんだけど……」
その後に何かを言おうとしていた有川くん。
しかし彼は口を閉ざした。
「じゃ、また明日」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…