「昨日有川くんと一緒に帰った時にね」
友達のいない私には、彼の話しかなくて。
しかし、その話を口走ってしまうと
賢ちゃんは静かになってしまった。
「有川くんはすごく勉強が得意で……
分からないところ教えてくれてね」
そんな事にも気付かずに、私は話続けている。
すると賢ちゃんはうつむいた。
「あ、ごめん……」
今話す内容ではなかった。
やっと気付いた私。
だけど、もう遅くて
賢ちゃんは小さな声でつぶやいた。
「仲いいんだな……
前は俺くらいにしか心開かなかったのにな」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…