中学も高校も未玖と同じ場所を選び


出来るだけ一緒にいて未玖に近寄る男を遠ざけて……


って、まあ色々してきたわけだが

未玖は本当に鈍感で俺の気持ちには気付かなかった。


いつか伝えたい。

ずっとそう思っていた時


未玖の母親が

賢ちゃんが彼氏だったらいいのに。


って言った日を機会に、俺は伝えたんだ。


『好きだ、付き合ってほしい』


未玖の母親が買い物に出かけたタイミングで伝えた言葉。


しかし、その言葉は


未玖が眉をひそめされるものだった。


ああ、たぶん

フラれる。