「ごめん……ひどい事言って……」


あの時のことか。


きっと本当に反省しているんだろう。


莉乃は顔をうつむかせている。


だけどあれは俺も言いすぎだった。


それに。


「俺の方こそ……性格悪いとか言ってごめん」


本当はさ、違うんだ。


「あの時俺はお前の

1番の理解者になってやんねーといけなかった」


同じ状況で、俺の最低なところを許してくれた莉乃。


彼女のあの時の行動に、俺は救われた。


「なのに、あんな事言ってごめんな」


「いいわよそんなの。

今日……助けに来てくれただけで十分

こんな私でも助けてくれる人っているんだなーって思ったらなんか

嬉しかったし」