【賢人side】


震える莉乃を保健室に運び落ち着かせると

5限目は出ずに俺も一緒にいることにした。


事情は教師に説明済みだ。


誰かが一緒にいた方がいいと、俺がここにいることも許してくれた。


「申し訳ないけど、少しだけここを外すわね」


保健の教師は外せない用があるみたいで部屋から出て行った。



「落ち着いたか?」


「たいぶね……」


莉乃の手を見る。


確かに震えは止まっていて、少しは落ち着いたんだと分かった。


莉乃のいるベットに俺も腰掛けると


彼女は言った。