「あるなら早く話してよ、僕は食べ終わったらすぐに教室に戻るんだけど」
え……!
最近、有川くんは本当は優しい人だって気づいた。
こういう時。
いいよって言ってはくれないけれど、
遠まわしに座ればって言ってくれてるから。
隣に腰を下ろし、お弁当をあけながら
さっそく朝あったことを話すと
有川くんは遠慮なく私にとげを飛ばしてきた。
「キミさ、空気読めないわけ?」
「え……」
「昨日あんなことがあったのに、
僕の話題を出すなんて怒るに決まってるだろ?」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…