「あ、あの……」


「何?」


有川くん、友達はいるけど昼休みは一人でご飯を食べたいタイプらしい。


1回彼の教室に行った時、そんなことを聞いて非常階段に行くのを諦めたんだけど


今日はどうしても話を聞いて欲しくて来てしまった。


「一緒にご飯食べたいです」


「嫌だ」


「お弁当のおかず分けますから……っ」


「何それ、いらないんだけど」


……だよね。


だけど少しだけ、彼が笑ったような気がする。


私はここで引いていてはダメだと思って必死に言った。


「あの、話が……」