屋上のドアを開け中を覗き込むと
有川と未玖はもう来ていた。
「いるけど、平気か?」
一昨日のことを心配して莉乃の様子を聞いてみるが
「大丈夫に決まってるでしょ
これくらいで泣くよわっ子だと思わないで」
相変わらず返事は可愛くねぇ。
けどまぁいいや。
「おい、来たぞお前ら」
俺が堂々と2人の前にあらわれると有川は
「まぁ来るでしょ、約束なんだから」
と俺の言葉を切り捨てた。
「と、とりあえず、1週間の報告をする!
話はそれからだ」
めんどくさい事になると気付いた有川はため息をつく。
だけどな!
事をめんどくさくしたのはお前だからな!!