「そんな風には見えなかったわよ
いつも煩わしそうで、きっとずっと別れたかったと思うの
それを知ってて私は気付かないふりをしてたから
性格悪いわよね。
でも付き合ってるのに
毎日片思いって……本当に切ないのよ」
私が今思っているすべてを吐き出すと
彼はまた黙ってしまった。
てか私、今日暗い話ばっかり。
さすがに呆れるよね……。
「ごめんこんな暗いはな……」
「お前さ、もうあいつの事考えるのやめろよ」
え?
突然言われた賢人の真剣な言葉に私は声が出なくなった。
「俺にはやっぱりあいつの事、理解出来ない」