どうしたのだろう、と彼の背中から少し顔を覗かせると、 「……」 誰、だろうか…。 覗いてみたものの、一体誰だかわからないのが現状だった。 湊人が自分を背に隠したということは、下手に出ないほうが良いんじゃないか? と、久しぶりに頭を回転させて、また湊人の背中に身を隠すことにした。 「涼がお前会いたがってんぞ!お前ら家で会わねぇのか?」 「…時間が、合わないので。」 涼?家で会う? りょう、どこかで…