「どこがわかんねぇの?」

「ぜ、全部?」

目を泳がせながら言う。

「はぁ?ばっかじゃねぇの。」

そんなこといいつつも教えてくれる。

「ふふっ」

笑ってると、遥斗がこっちを見た。

「なに?」

「んー?なんでもなーい」

そう言って、ペンを持ち書き始める。

遥斗は教え方がうまくて、あっという間に終わった。


「ありがとう!」

終わってから、笑顔で言うとちょっと照れたように頭をかいた。

照れたとき頭を書くのは遥斗の癖。





初めて二人でしたお勉強ーー。