「最後にしますから、今だけ…お願いしますっ」 悲しく言う光希くん。 「うん…」 私は、黙って抱きしめられたまんまだった。 光希くんの、心臓の音が聞こえる。 き、緊張してるのかな? なんて、思ったり。 いつの間にか涙は止まってた。 「ん、じゃあこれで。」 そう言って笑いながら出ていく光希くん。 「ありがとう!!」 光希くんに、笑いかける。 光希くんは、そっとこっちを見て笑った。