「ほら、遥斗さ〜 真剣じゃん??邪魔したくないなぁ~って思っちゃってさ!!同じサッカー部さんが渡した方が喜ぶかなって…」

あー。なんなんだこの人は。


「ういっす」

「あ、いらないって断られたら食べていいからね!もったいないし…」

そう言って、俺に手を振って帰って行く。


遥斗先輩が断るわけねぇじゃん。


俺は、試合終わりの遥斗先輩に声をかけた。


「これ、優妃先輩からっす」

そう言って、遥斗先輩に水筒と、お弁当を渡す。

「優妃いたの?ん、さんきゅ 」

そう言って受け取る。

「はい。これ渡したら頑張ってって言って帰りましたけど。」

そう言ってみると、少し嬉しそうに笑ってた。