「イヤっ!!絶対入らないわよ!?」
『ここまで着いてきておいて往生際が悪いですよ?』
「どこが良い所よっ!
私は別に望んでないわよ!」
ふうっとため息をついて私を見る。
『悪いようにはしません。
とにかく、人目につきますし話は中で…』
「中へ入ったら話だけじゃ終わらないでしょう?
あなたの事だもの無理矢理進めてくに決まってるわっ!」
私の意見なんて聞きもせず。
そうでしょう?
『それは……』
そんな私たちのやり取りに割って入る声が聞こえてきた。
『こんなとこで痴話喧嘩されると迷惑なんだけど?』
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