ラブレッスン

「ほ、他をあたるわけには…」





『無理です。だって俺由宇さんに興味出ちゃったわけだし。

諦めて言う通りにしてください。

別にヤらせろって言ってるわけじゃないんだしいいじゃないですか。』





「ヤらせッ!!」





口をパクパクさせる私を見てフッと笑う結城歩。





『そういう行為はしませんよ。

俺が満足出来たらその時こそしおり返しますから。

だから…これから俺の言う通りにしてくれますよね?』





言う通りにしないとしおりは返してもらえなくて?

嫌と言っても聞き入れてもらえない?




これってもう最初から私に選択の余地はないって事?




肯定も否定も出来ない私をみて、ニッコリと微笑み





『交渉成立ですね。
じゃあ行きましょうか。』




私の手を取って一階に着いたエレベーターから降りた。





「ちょっと行くってどこへ?」





その問いかけに振り返った結城歩は微笑みながら




『良いところですよ。』





そうしてまた歩き出した。





い、良い所ってどこよ〜っ!?