ラブレッスン

『どうします?完璧誤解されてますよ?』




二人きりのエレベーター内で結城歩が口を開いた。




「誰のせいだと思ってるのよっ!?」





ここなら誰もいない。
思いきり問い詰められるわ。





『由宇さんがこっそり帰ろうとするからですよ。

それにあんなきゃあきゃあ煩い子押し付けて居なくなるのがいけないんです。』




その言葉に呆気にとられてしまう。





「まさかああなるってわかっててわざと大声で名前を呼んだわけじゃあ…」






『あそこまでうまくいくとは思いませんでしたね。』




ジリジリと近寄って来てあっという間に隅に追いやられる。





『言ったでしょう?最高の女にするって。

俺、やると決めたら遂げるまでしつこいんです。

営業マンはしつこいくらいじゃないと。ね?』





ね?じゃないわよっ!!
私の意見は?頼んでもないのにそんな事いきなり言われても!