ラブレッスン

『もう手遅れだと思いますよ？』





「は？何…で…よ……」





周りを見て‘手遅れ’だと理解した。





企画部からも隣の総務部からも顔を出して私たちのやり取りを覗いてる人達が沢山目に入る。





その興味津々の視線に晒されてて言葉を失った。






『由宇さん、大声で話すから……』





困った顔して笑って言うけど、内心では絶対！楽しんでるに違いない。





沢木さんがすごく怖い顔して睨み付けてくる。





誤解よ！って言っても、誰も信じてくれそうにもないわ……





『痴話喧嘩だと思われてますよね…。
すみません。』






あ…ダメ…目眩がしてきた。