ラブレッスン

部長は見た目に惑わされない人だと勝手に思っていたけれど。





実際は違ったみたい。





「…私も一緒よね。」





勝手に相田部長の理想像を作ってただけだった。




色メガネで見てただけ…か。






独り言をいった私を黙って見つめてた結城歩。




横からの視線を感じて振り返ると、調度吸い終えたタバコを消してるとこだった。




その仕草を見ていると、不意に手が延びてきて、手に持ったままのメガネを奪われる。





『これ、ほとんど度が入ってないですよね?

かける意味あるんですか?』





私のメガネを自分にかけて首をかしげる。





イイ男はそんな黒ぶちメガネでも関係なく似合うのね。





『遠藤さん、やっぱりメガネない方がいいですよ。

これかけるのやめません?』