ラブレッスン

こんなに独占欲が強かったのかと自分に呆れてしまう。




せっかくのいい雰囲気を壊してしまった自分に自己嫌悪していた。







『あの人の下の名前が、由宇さんと同じだったから…
女の人って化粧で変わるし、俺の記憶の中の由宇さんも曖昧になってきてたから…

もしかしたら、あの人が由宇さんなのかもって思って…』






付き合い始めた理由を罰の悪い顔で話し始めるから、何も言えなくなってしまう。







『苗字も違うし、違うよなとは思ったけど…親の離婚とか再婚でいくらでも変わるものだし。

付き合ってすぐにやっぱり違ったとわかったから1ヶ月で別れたんです。』








私かもしれないと思って付き合ったなんて言われたら、文句も言えなくなるじゃない。




『由宇さん怒ってる?』






黙り込んだ私の様子を伺う顔が叱られた後の子供みたいで、不謹慎かもしれないけれど可愛いと思ってしまう。







クスクスと笑いが出ながら

「怒ってないわよ。もしかしたら永遠に出会わなかったかもしれない相手だけを想って、独り身でいるなんて考えたら無理な話よね?」





意地悪く言うと、少し気まずそうにむくれてそっぽを向いてしまった。





そんな姿も愛しいと思う。