ラブレッスン

『歩、今から呼ぶから、それまで座ってて。』







言われて反射的に立ち上がった。







「呼ばないでっ!!」







『は?でも……』








「会っても困らせるだけだから。

…結婚相手がいるのに困らせるわけにはいかないでしょ?」








『はぁ?歩が結婚!?』








「何言ってるの!?電話で結婚報告がどうのって話してたじゃない!」







携帯を片手にポカンと口を開けて私を見るマサ。







『あの、さ。何か勘違いしてない?

いや絶対してるよな。

結婚するのは歩じゃなくて……』








ガチャリと入り口のドアが開く音がして、マサと二人で振り返る。







『遠藤さん!?どうしてここに?』








結城歩と同じくらい今、顔を合わせたくないと思う人物の登場にその場で立ちすくむ。







「沢木さん…」