アフター7の婚約者サマ!?



「笑えねーよな!俺フォーマル用のこれしか持ってないのに!」


確かに笑えない。

この汚れだと、クリーニングに出さなきゃ無理そう。

けど、式は明日だもんね……!


「それは大変だね……!」

「だからさ。今日仕事終わったら買いに行かないと……」


ネクタイを見つめ、ため息をつく佐田君。


「それなら急がないと!残業してたら、お店閉まっちゃう!」


机に突っ伏したままの佐田君を横から覗き込む。


「おう…やんなきゃな」


佐田君は目をこすりながら、イスをひいて体を起こした。


「うん!私も手伝うから頑張ろ?」

「ああ。さんきゅ」


自分の仕事が早く終わった私は、佐田君の書類を半分預かった。

二人で手分けしたり、相談しながらやったこともあり、仕事は順調に進んだんだ。