「これで全員だな。約束はちゃんと守ったぞ。
今日は悠里を困らせんなよ?」
簡単な挨拶を交わした後、八王子さんが3人の方を向く。
けれど…
「会いたかったよ悠里ちゃんー!んで、咲人のどこが良くて付き合ったの?あいつ顔はいいけど超無愛想じゃん?実は実は二人きりのときはちょー優しいとか?」
八王子さんの忠告を無視して、航平さんが私の方へ席を乗り出してきた。
「え、えと…!」
どうしよう…!いきなり質問されちゃったよ!
どこが良くてって…。
好きなところはいっぱいあるけど。なんて答えたらいいんだろ…!
はわわっと慌てふためいていると、かばうように前に手が出された。
もちろんそれは八王子さんで、怒った顔で航平さんを睨みつけている。
「言ったそばから何聞いてんだよ。悠里が困ってる」
「ちぇー…咲人のケチ!」
航平さんは口を尖らせると、しぶしぶ席に座った。

