「で、悠里は何を見てにやけてたんだ?」
意地悪っぽく問いかけてくる八王子さん。
「う…。それは、八王子さんのわんちゃんの写真を見てですね……」
恥ずかしさに耐えられなくて、うつむきながら答えた。
はぁあ~…絶対引かれたよ…!
これじゃあ私、犬オタクじゃん!恥ずかしい……!
熱くなった顔を両手で隠したけど
「あー。その気持ち、なんかわかるかも」
「えっ?」
「俺も家で犬といるときそんな顔してるかもって思った」
予想外なことを、涼しい顔で答える八王子さん。
うそうそ…!
犬を見て一人にやける八王子さんなんて想像つかないよ…!
想像したらおかしくて、一人笑いを必死にこらえる。
「…何笑ってんだよ。犬好きで悪いか」
少し拗ねたように言ってそっぽを向く八王子さん。
「い、いえ…!すみません」
謝りながらも、ちょっと可愛いって思ったのは秘密。

