アフター7の婚約者サマ!?



「じゃあ私はこれで。おやすみなさい…」


財布からお札を取り出し八王子さんに差し出す。

けれど、八王子さんは受け取ってくれない。


「あの…お金…」


不安に思って口を開くと、八王子さんは目を閉じて、小さくため息をついた。


「婚約者に金を払わすわけないだろ。つーか部下でも同じだ」

「でも…」

「そういうのは素直に甘える方可愛いと思うけど?」


八王子さんはいたずらっぽくクスリと笑った。


「……っ」


こう言われると、もう差し出すわけにはいかない。


「ありがとうございます」

「いいよ、でも代わりに…」


そう言いながら、八王子さんはポケットからスマホを取り出した。


「連絡先教えて?知ってた方便利だろ」

「……っ!」


まさかの出来事だった。