アフター7の婚約者サマ!?



「友達が、おまえのこと紹介しろってうるさいんだ」


「それって昨日一緒にいた…?」


「そうだ。あいつらには毎週水曜日に会うから、そのときに紹介しようと思ってな」


「はい……」


八王子さんの友達…。私より年上そうだし、緊張するな。


「心配しなくても俺がちゃんとフォローする。おまえはそこにいてくれるだけでいいから」


「……わかりました」


「悪いけど、頼むな」


八王子さんの漆黒の瞳に訴えられて、私は頷いた。


婚約者だから……というのももちろんある。


けど、八王子さんにはいつもいつも、今日だって助けられてる。


上司としても尊敬してるし、何より……大好きな人。

私だって八王子さんの力になりたい。


だから、頑張らなきゃ……!


膝の上で握ったグーに力をこめて気合を入れる。


間もなくして、タクシーが私のアパートの前に止まった。