アフター7の婚約者サマ!?



私の背中を軽く押すと、八王子さんは歩き出す。


「え…?八王子さん!?」


びっくりして、テーブルと八王子さんを交互に見つめた。

けど、八王子さんは一切振り返らずに、入口へ歩いていく。


「課長が先帰っていいってさ。あんなことがあったんだ。まだ落ち着かないだろ」


そう、淡々と説明しながら。

本当は、八王子さんが課長に打診してくれたんだと思う。


ありがとうございます、八王子さん…。


前を歩く背中を見上げながら、さりげない優しさに感謝した。


八王子さんはすぐに、タクシーを頼む電話をかけ始める。


「昨日の場所でいいんだろ?」


「はい…」


「じゃあ俺と行先同じだから一緒に乗っていくんでいいか?」


「はい、ありがとうございます」


しばらくして、タクシーが到着して、私達は一緒に乗り込んだ。