アフター7の婚約者サマ!?



歩き出そうとすると、急にふらついてバランスを崩す。

とっさに八王子さんの腕を掴んでしまった。


あ、あれ………?

足がうまく動かない……


「すみませんっ」


慌てて腕から手を離すと、その手をギュッと掴まれた。


「……無理すんな。震えてるだろ」


八王子さんにつられて視線を落とす。

八王子さんの手の下、重なる私の手は震えていた。


いつの間に………。


佐田君を助けなきゃ、という思いが先走って、恐怖を忘れていたんだ。


八王子さん……

私より先に気づいてくれたんだ。


「ありがとう……ございます」


おそるおそるお礼を言うと、八王子さんはふっと息を吐いて、目を閉じる。


「まったく……おまえは無茶しすぎだろ。

殴られるってわかってて、飛び込んでいくなんて」


「すみません。佐田君が危ないと思ったらつい……」


「あいつは男だ。殴らせときゃいいだろ」