「よ、よろしくお願いします……!」
かぁあっ//と顔は熱くなるし、声も震えてしまう。
こんなんで私に婚約者なんか務まるの……!?
不安に押しつぶされかけて、項垂れていると
「お前さ…」
「……っひゃ!」
ツンと、正面から指でおでこを突かれて、思わずのけぞる。
「挙動不審すぎ。そんなんじゃ小学生にも見抜かれるっつうの。意外と上がり症なんだな」
笑いながら言われてしまった。
なんか、バカにされてるような……!
「緊張するに決まってるじゃないですか。上司の婚約者なんてどうしていいかわからないですもん……」
言えないけど、好きな人なんだし。
むうと口を尖らせると、八王子さんは「仕方ねえな」と笑った。
「とりあえず、俺のことは”八王子さん”じゃなくて”咲人”って呼べ。それだけで恋人らしく見えるだろ」
「………っ!」

